アイルランドのスラングと慣用句50選(ローカル目線)
アイルランドが英語圏になったのは19世紀初頭のことですが、アイルランド人はすぐに英語を使いこなすようになりました。アイルランド人は独自の単語やフレーズを英語に取り入れ始め、アイルランド独特の言い回しが生まれました。こうしたアイルランドのスラングを理解できるように、この記事では最も一般的なアイルランドのスラングと表現50選と、その意味、使い方の例を紹介します。気に入った表現を練習して、次のアイルランド旅行で試してみてください!
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アイルランドでよく使われる50の俗語とフレーズ
1. Craic
現在では、この言葉は国境を越えて浸透しているのでは。この言葉を知らない人のために説明すると、“craic” とはアイルランドのスラングで「楽しい」という意味。例えば、"The craic was mighty last night."(昨晩は最高に楽しかった)。
“Craic" はアイルランド人の日常生活にとって非常に重要なため、"Minus craic" は、何かが面白くないだけでなく、マイナスの楽しさ...最悪だったという意味で使われます!
2. Dryshite
"Minus craic" といえば、"dryshite" は退屈で面白くない人を指す言葉。誰もdryshiteにはなりたくないので、これはアイルランドではかなり大きな侮辱です。
3. Gas
燃料のことではありません。アイルランドのスラングで "Gas" は面白いという意味です。"He's gas!" と人を指すこともあれば、"That's gas" と状況を指すこともあります。また、衝撃や不信感を表す場合にも使われます。例えば、"Jesus, that's gas!I wouldn’t have thought that.(なんてこった、思いもよらなかったよ)"。"Gas" というアイルランドのスラングは、地元の人のように話したいなら、間違いなくボキャブラリーに加えるべきひとつです。
4. How’s she cuttin’?
このフレーズは一般的に挨拶として使われる、"How's it going?" や "How are you?" の別の言い方です。これはかなり”culchie” な表現です(No.16参照)。
5. What's the story?/What's the craic?
上記と同様、アイルランド全土で挨拶として使われる表現。アイルランドのスラングで、"元気?"という意味。
6. Grand
これは説明が難しい言葉です。というのもアイルランドのスラング "grand" には様々な意味があるからです。アイルランドの "grand" の本来の意味は、"まあまあ"、"良い"、"十分" ですが、声のトーンや使われる状況によって、非常に良いものから最悪までどんなニュアンスにもなりえます。
7. Sure look
便利なちょっとしたつなぎ言葉です。アイルランド人同士の会話で沈黙の時間があれば、必ずと言っていいほど "Sure look" が出てきます。この表現には、自分ではどうすることもできないという意味が含まれています。例えば、「Sure look, this is it. There’s not much we can do.(仕方ないよ、これまでだ。もうそんなにできることはない。)"
8. I will yeah
アイルランド人らしい皮肉。"I will, yeah "は "I definitely will not" という意味。例えば、"Can you make me a sandwich?" という質問に対して、"I will, yeah." という返事が予想できます。
9. C'mere to me
これもアイルランド人の会話におけるつなぎ言葉。"Come here to me" の略で、"listen to me(話を聞いて) "や "I've got something to tell you.(言いたいことがあるの)"という意味で使われます。相手に物理的な距離を縮めてもらうことを想定せずに使われることが多いです。
10. Fair play
これは国際的によく使われるアイルランドの常套句です。アイルランド流の "よくやった" に当たります。誰かが少しでも良い仕事をしたり、何かを達成したりすると、アイルランド人は "Fair play(フェアプレイ)" という形で賞賛します。
11. G'way outta that
これにはいくつかの意味があります。信じられないという驚きであったり、誰かに褒められたときのお決まりの返事であったり(アイルランド人は明らかに褒められ下手です)、"Don't be silly(ふざけないで)" や "It's no trouble(問題ないよ)" に相当する意味であったり。例えば、"Will ye have a brandy?(ブランデーを一杯どう? " "No thanks, don't be troubling yourself.(結構です、お気遣いなく)" "Ah g’way outta that, of course, ye will!(そんなこと言わずに、もちろん飲むでしょ!)"
12. G'wan
アイルランドのスラングで、"Go on(行け、その調子)"の意味。熱意や励ましの表現として使われます。このアイルランド語のフレーズは、アイルランドのテレビ番組「テッド神父」のドイル夫人の有名なセリフ、「Ahh, g'wan!グワン、グワン、グワン、グワン、グワン!」で一躍知られるようになりました。
13. Delira and excira
これはアイルランド語で喜びを表す感嘆詞。喜んでいる、興奮している、の略。
14. Coddin’ ya
まさに代表的なアイルランドのスラング!"I'm only coddin' ya" は「I’m only joking.(冗談だよ)」という意味。他のアイルランド語の驚きの表現と一緒に使うこともできます。
15. Acting the maggot
アイルランドのスラングの中でも面白いもののひとつ。"act the maggot(ウジ虫を演じる)"とは、ふざけたり引っ掻き回すという意味。大人にも子供にも使われます。例えば、"Stop acting the maggot.(ふざけるのはよせ)"。
__16. Culchie/Bogger
culchie(カルチー)またはbogger(ボガー)とは、アイルランドの人里離れた場所、つまり「田舎の方」に住んでいる人のこと。ダブリンに住んでいる人は、首都以外に住んでいる人をこのどちらかの言葉で呼ぶ傾向があります。
17. Knackered
これはアイルランド語で、「完全に疲れ果てている」という意味です。例えば、"I'm knackered after that.(その後はクタクタだ)" のように。
18. Scuttered
ご想像通り、アイルランドにはお酒や飲酒に関する言葉がたくさんあります。もしあなたが昨晩 ”scuttered” だったなら、盲目的に酔っぱらっていたという意味。アイルランド人はここで大きな創造性を発揮して、同じ「酔っ払う」という意味を伝えるために、ほとんどどんな単語でも語尾に「ed」をつけます(例えば、buckled、lockedなど)。これらのいくつかはイギリスのスラングにも登場します。
19. Langers
酔っ払っていることを表す別の表現。例えば、"I was absolutely langers last night(昨晩はベロベロに酔っ払ってた)”。同じ意味で "Langered "も使われます。
20. On the lash
アイルランドで深酒を意味する言葉。例えば、"I was on the lash last night(昨晩はとことん飲んだ)"。
21. "Naggins" and "Shoulders"
"Naggins" と "Shoulders" がなければ、”On the lash” にはなれません。"Naggins" と "Shoulders" は、スピリッツ(一般的にはウォッカ)のボトルのサイズを指します。Shouldersはベロベロにしてくれますが、Nagginsはパブにこっそり持ち込むのに最適です。とは言え、そうした大胆な行動を奨励しているわけではありませんよ。
__22. Scoops
アイルランド人はここでアイスクリームのことを話しているわけではありません。”A few scoops” とは、数パイント、あるいは数杯の飲み物のことです。
23. Give it a lash
前出のlashと混同しないように。”Give it a lash" は、何かをやってみるという意味。例えば、"I haven’t made pizza from scratch before, but thought I’d give it a lash(ピザを一から作ったことはないんだけど、ちょっとやってみようと思って)"。
24. Fella
アイルランドのスラングで、年齢を問わず男性を指します。例えば、"Some fella said hello to me on the street."(通りである男が僕に挨拶してきた)。また、"Me and the fellas went out last night."(昨夜、俺と男連中で出かけたんだ)と、男友達グループにも使えます。
25. Oul fella
アイルランド語で年配の男性や父親を表す表現。例えば、"I was down in the pub with me oul fella.(親父とパブにいた)" 。
26. Yer one
知らない女性のこと。例えば、"Yer one over there.(あそこの知らない女性)"。
27. Cailín
"Cailín "はアイルランドのスラングで、"girl" の意味。アイルランド人の多くが、英語で話すときでもこの言葉を使います。複数形の "Cailíní" もよく使われる。例えば、"I'm meeting up with the cailíní later on.(後であの女の子に会うよ)"。
28. Now we’re suckin’ diesel
私たちのお気に入りのアイルランド語のフレーズのひとつ!まったく意味不明、と思う人もいるかもしれませんが(気持ちはわかります)、この表現は「向上する」という意味で使われます。例えば、"I couldn't motivate myself earlier but now we're suckin' diesel."(初めはやる気が出なかったけど、今は調子が上々だ)。
29. Giving out
誰かが "Giving out" している場合、何かに文句を言っていたり、暴言を吐いていたりします。また、誰かを諭すような意味もあります。例えば、"Me oul fella was giving out to me for cursing.(親父は俺の悪態を聞いて説教を垂れた)"。
30. Effin' and blindin'
これは “gas(面白い)”スラングです。”Effin' and blindin'” は、悪態をついたり罵ったりすること。例えば、"Yer one was effin' and blindin' at me.(あの女は俺を罵った)"。
31. Jesus, Mary, and Joseph
effin’ and blindin’(悪態)と言えば、神への冒涜にかけては、やるときは徹底的にやるのがアイルランド流。歴史的に宗教的な国であるアイルランド人は、主の名を冒涜することが間違いなく必要だと判断した場合、聖家族全員の名前を使います。
32. Banjaxed
これもいい言葉です。"Banjaxed" は、動かないもの、壊れているものを表現するときに使います。例えば、"The feckin' car wouldn't start this morning. The engine is banjaxed.(このバカ車は今朝は動こうとしない。エンジンが壊れてるんだ)"
33. Manky
“Manky" はアイルランド語の表現で、気持ち悪い、汚い、腐っているという意味。何にでも使えますが、アイルランドの天気を表すのによく使われます。例えば、"It's absolutely manky out." (外はまったく嫌な感じだ)。
34. Poxy
上の表現と似ていますが、"Poxy" は良くないもの、役に立たないものを表す言葉です。また、呪いの言葉の代わりとして使われることもあります。例えば、"I couldn't get the poxy TV to work." (役立たずなテレビを直せなかった)。
35. Eejit
“バカ” という意味で、軽い侮辱になります。しかし、その侮辱的な意味を最大限に発揮させるには、"feckin'" という単語を前に付け、"eeee" という音を伸ばす必要があります。"You feckin' eeeeejit." という具合です。
__36. Tool
これは傑作。”バカ” という意味のもう一つの侮辱語で、人を鈍器に例えています。
37. Spanner
一般的な侮辱 "Tool" のバリエーション。この場合は、鈍器の種類を具体的に述べています。
38. Gombeen
アイルランドの「嫌な奴、腐った奴」を意味する多彩な言葉のひとつ。違法ではないものの、後ろ暗い行動をしている人を指します。
__39. Yoke
アイルランドのスラングで、"thingamajig" と同じように、名前が思い出せないものを指します。例えば、"Give us that yoke there.(そこのそれをよこせ)"。また、"thing" に相当する意味もあります。例えば、"You're a mad yoke(おまえは狂った奴だ)"。
40. Fierce
"Jaysus, it’s fierce windy out there(やれやれ、外は激しい風が吹いている)" これはアイルランドでよく耳にするフレーズです。"Fierce" は「激しい」という意味です。
41. Pure
"It’s pure wet outside(外はすっかり濡れている)" は、外は雨がどしゃ降りでびしょびしょという意味です。"Pure" は "Fierce" と似ていますが、程度がより極端なことを表します。
42. Up to 90
もし誰かが "Up to 90" なら、その人は非常に忙しいということ。例えば、”Mary, can you get the phone? I’m up to 90.(メアリー、電話に出てくれる?今手が離せないの)” というように。
43. A bad dose
このアイルランド語のフレーズは、何かの状態が悪いことを表すのに使われます。例えば、"I got a fierce bad dose of the tummy bug last week(先週、おなかの調子がひどく悪かった)”。
44. In bits
もしあなたが昨晩飲みすぎたなら、今朝あなたの頭は"in bits"かもしれません。"In bits" は、何かがひどい状態だという表現です。
45. In rag order
上の表現と似ていますが、"in rag order "は「ボロボロの状態」という意味。例えば、"My head's in rag order after those 12 pints."(12パイント飲んだ後、頭がふらふらだ)。
46. Arseways
毎回大笑いさせられる表現。何かを "Arseways" するというのは、間違った方法でやるということ。また、「思ったようにいかない」という意味もあります。例えば、"We tried to roast the turkey but it went arseways(七面鳥を焼こうとしたけど、うまくいかなかった)"。
47. Minerals
一般的に、これはアイルランド人にとってのソフトドリンクのことです。しかし、実際に共通概念として存在するソフトドリンクは1種類だけで、それは栄えある7Up。”Minerals” は、特に年配者が使う言葉です。アイルランドの祖父母を訪ねると、必ず ”Minerals” を勧められ、断っても無理やり飲まされます。
__48. Spuds
アイルランドのスラングはジャガイモ抜きには語れません!”Spuds” はジャガイモの別名です。
49. Grá
Spudsといえば、”Grá” はアイルランド語で「愛」を意味します。多くのアイルランド人は、英語で話すときでもこの言葉を使います。愛という言葉の代わりに使うこともできますし、情熱や欲望を意味することもあります。例えば、”I have a grá for sport(スポーツが大好き)”。
50. Yonks
“Yonks” は「長い間」という意味で、アイルランドのスラングとして長い歴史があります。例えば、"Jesus Mary, I haven't seen you in yonks! (メアリー、本当に久しぶりだね!)”。
これで、アイルランドを訪問する際、アイルランドでの “grand” の意味から、 "arseways" なやり方がどういうものかまで、様々なスラングを学べたでしょう。アイルランドの言い回しは、面白いものからシリアスなものまで、枚挙にいとまがありません。アイルランドのスラングを練習したいなら、今すぐTandemをダウンロードしてネイティブスピーカーとマッチングしましょう。世界中に数百万人の会員がいるため、アイルランドのスラングを自信を持って使えるようになる手伝いをしてくれる人がきっと見つかります。その過程で新しい友達が見つかるかもしれません。
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