ドイツ語をオンラインで学ぼう
今年こそドイツ語をかっこよく話せるようになろう
ドイツ語が話せるとかっこいい、そんなイメージはありませんか?ドイツ語はぜひ習得してみたい言葉のひとつですが、日本人にとって特に難しい言語のひとつでもあります。例えば、名詞がそれぞれ女性名詞、男性名詞、中性名詞に分別されたり、覚えなければいけない文法事項も多く、少しハードルが高い言語といえるでしょう。
それでも、ドイツ語には__ゲーテやマルクス、ヘーゲルといった偉大な詩人や哲学者たちが用いた芸術的な言語__としての魅力にあふれています。よって、忍耐力をもってコツコツと学んでいけば、言語好きにとってはたまらない言葉であることがわかるはずです。
「Sprechen Sie Deutsch?」(ドイツ語を話せますか?)
ドイツ語はドイツ以外の国でも話されている言語です。意外でしたか?__ドイツ語を母国語とするドイツ語ネイティブは世界でおよそ1億500万人いる__と推測され、第二言語としてドイツ語を話す人口はおよそ8000万人いるといわれています。
ドイツ語人口が最も多い国はドイツですが、オーストリアとスイスでもドイツ語が話されています。スイスドイツ語は「Schweizerdeutsch」と呼ばれ、オーストリアドイツ語はÖsterreichisches Deutschと呼ばれます。
ドイツ国内で行政の手続き、高等教育、文学、マスメディアおよび報道の分野で使われているドイツ語は__標準ドイツ語__(StandarddeutschもしくはHochdeutsch)と呼ばれています。外国人が習うドイツ語はこの標準ドイツ語となります。
Tandemの言語交換アプリを使えば、ドイツ、オーストリア、スイス国内のドイツ語ネイティブのタンデムパートナーをみつけ、自分が希望する種類のドイツ語の会話を練習することができます。
ドイツ語を勉強するとお得な理由
ドイツ語は確かにややこしい言葉ですが、その分ある程度話せるようになったときの達成感はとても大きく、充実感をもたらしてくれるはずです。ドイツ語を勉強する利点を以下にまとめました。
1. ドイツ語は英語と似た単語が多い
ドイツ語と英語は両方ともインド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派西ゲルマン語群に属します。 例えば、水という単語は英語では「water」、ドイツ語では「Wasser」と少し似ています。その他にも、兄という単語は英語では「brother」、ドイツ語では「Bruder」。父という単語は英語では「father」、ドイツ語では「Vater」と似ているのがわかります。
よって、ある程度英語を話せる人にとっては、ドイツ語はそこまで難しい言葉ではないのです。
2. ドイツ語は詩人と哲学者、そして芸術家たちの言葉
カント、マルクス、ハイデッガーなど世界を代表するドイツ人哲学者が、独自の哲学論を語った言語がドイツ語です。
また、音楽の世界でもバッハやベートーヴェンといったクラシック音楽界の重鎮的存在の音楽家を生んだ国がドイツなのです。
3. ドイツ経済の強みとドイツ語で新たなキャリアを築くポテンシャル
ドイツは世界でも非常に発達した経済を誇ります。2017年度はおよそ3.7兆米ドルもの経済を達成し、世界で中国、アメリカ、日本に次いで4番目の経済大国です。
ドイツの首都ベルリンは、革新的なスタートアップ企業が集い、ヨーロッパのシリコンバレー的存在として有名です。よって、ドイツ語を話せるようになると、新たなキャリアの道も開かれるはずです。
4. ドイツ語は世界を旅するのに便利な言葉のひとつ
ドイツ語が話せるようになると、ドイツ、スイス、オーストリアに加え、北イタリア(チロル地方)や東ヨーロッパなど、ドイツ語が話されている地域を旅できるようになります。
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ドイツ語の文法の学習について
ドイツ語は、かっこいい。簡単ではないけれど詩的で芸術的。
ドイツ語は美しくてかっこいい言葉。簡単ではないけれど、詩的で芸術的な言葉です。ドイツ語の単語には、他の言葉に直訳できないものも多数あります。例えばドイツ語の「Schadenfreude」という単語は、他人に起きた不幸から感じる幸せを意味し、日本語にはそれに相応する短い単語は存在していません。また、ドイツ語には複合名詞が多いのも特徴です。例えば、「Haustür(家の正面ドア)」という単語は「Haus(家)」「Tür(ドア)」の2つの単語がくっついてできたものです。このような複合名詞はたくさん登場します。そして、複合名詞には、信じられないほど長い単語も登場します。
では、ここでドイツ語の文法について解説しましょう。
ドイツ語の時制
ドイツ語には合計で6つの時制が登場します。__現在形(Präsens)、現在完了(Präteritum)、過去形(Perfekt)、過去完了(Plusquamperfekt)、未来形(Futur I)、未来完了(Futur II)__の6つです。ドイツ語の動詞の活用において、それぞれの時制でどのように活用するかを勉強するのがとても重要です。では、ここで「gehen(行く)」という不規則動詞の活用例をみていきましょう。
時制 | ドイツ語 | 英語 |
---|---|---|
現在形 | volume_up Ich gehe | volume_up I go |
過去形 | volume_up Ich bin gegangen | volume_up I went / I have gone |
現在完了 | volume_up Ich ging | volume_up I went |
過去完了 | volume_up Ich war gegangen | volume_up I had gone |
未来形 | volume_up Ich werde gehen | volume_up I will go |
未来完了 | volume_up Ich werde gegangen sein | volume_up I will be gone |
まず、ドイツ語の名詞の前についている冠詞(英語の場合「a」「an」「the」にあたるもの)をみましょう。もし単語の前に__「der」がついていたら男性名詞、「die」がついていたら女性名詞、 「das」がついていたら中性名詞です。また、英語の「a」「 an」にあたるものとして、「ein」(男性名詞)、「eine」(女性名詞)、「ein」__(中性名詞)があります。
ドイツ語がある程度話せるようになっても、名詞の性別がわからなくなることもあります。Tandemの言語交換アプリでタンデムパートナーをみつけて、会話で実際に使ってみることで身につきやすくなります!
ドイツ語名詞の4つの格
ドイツ語には4つの格があり、それぞれ1格=主格(Nominativ)、2格=属格(Genitiv)、3格=与格(Dativ)、4格=対格(Akkusativ)となります。これらの格を使い分けることが、ドイツ語学習における最大の難関のひとつと言えるでしょう。ですが、これをマスターできれば、ドイツ語ペラペラへの道も遠くはありません!
- __1格=主格(Nominativ)__は、名詞の基本的な形であり、文章の主語になります。文章において、行動をとっている「誰か」や「何か」にあたるものが1格です。1格の場合は、「der」「die」「das」といった冠詞も標準通り書かれ、変形はしません。
- __2格=属格(Genitiv)__は、名詞を説明するにあたり、付加語として所有を表します。例えば、「私の母」「あなたの本」といった言葉の「の」にあたりものです。修飾する名詞の後ろに通常2格がきます。
- __3格=与格(Dativ)__は、動詞によってもたらされる非直接的行動を受ける「もの」や「人」に使われます。日本語の「…に」にたる意味を表すことが多いですが、そうでないケースもあるので注意しましょう。
- __4格=対格(Akkusativ)__は、他動詞の目的語であり、動詞によってもたらされる直接的行動を受ける「もの」や「人」に使われます。例えば「Ich kaufe einen Tisch(私はテーブルを買います) 」という文では、einが4格のeinenに変化します。
ドイツ語の語形変化
ドイツ語の定冠詞である「der」「 die」「 das」(英語の「the」にあたるもの)と__不定冠詞である「ein」「eine」「ein」__(英語の「 a」「an」にあたるもの)は、英語同様の使い方はできませんので注意しましょう。__冠詞の後ろにくる名詞の性別や数、または格の種類によって異なる形になるからです。__これもドイツ語学習における最大の難関のひとつですが、頑張ってクリアしましょう。
以下の表に、名詞の格と性別ごとにドイツ語の定冠詞と不定冠詞がどのように変化するかをまとめました。
男性 | 女性 | 中性 | 複数形 | |
---|---|---|---|---|
1格=主格(Nominativ) | der ein | die eine | das ein | die - |
2格=属格(Genitiv) | des eines | der einer | des eines | der - |
3格=与格(Dativ) | dem einem | der einer | dem einem | den - |
4格=対格(Akkusativ) | den einen | die eine | das ein | die - |
ややこしく見えますか?ドイツ語を話せるようになるには、この表に書かれている内容をすらすらと使いこなせるようになるしかありません!これらの冠詞や定冠詞の変化系を正しく使えるようになるには、ひたすら練習するしかないのです。
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ドイツ語の発音と基本のドイツ語フレーズ
ドイツ語を勉強し始めると、ドイツ語のアルファベットが登場します。ドイツ語のアルファベットは英語でも使われる__ラテンアルファベット26文字__に、「ä」「ö」「ü」の3つのウムラウト__と呼ばれる母音や、「ß」(エスツェット)__を加えた30文字です。
ここでは、「ä」「ö」「ü」の3つのウムラウトの発音についてまとめていきます。
まずは__「ä」の発音__から。「ä」の発音には長いものと短いものがあり、長いものは英語の「ay」のように発音し、(例:「Mädchen(女の子)」)、短いものは英語の「eh」のように発音します。例:「Äpfel(りんご)」
次に、__「ü」の発音__は日本語の小さい「ュ」を、もっと口をとがらせた状態で発音したものです。例:「Müll(ごみ)」
そして、__「ö」の発音__は、日本語の「オ」の口の形をもっととがらせた状態にし、そのまま「イ」と発音したものです。例:「Öffnen(開ける)」
ここで、ラジオパーソナリティの綿谷エリナさんによるYouTubeチャンネル「Festina Lente」に掲載されているウムラウトの発音のビデオも参考にしてみましょう。
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それでは、もっとも基本的なドイツ語のフレーズをみていきましょう。青いスピーカーのアイコンをクリックすると発音が確認できます。
ドイツ語学習者にオススメの資料やウェブサイト
自分に向いた学習法を見極めて、資料を探そう
まず、自分がどのような学習者タイプであるかによって、オススメの資料が異なります。写真や映像を目で見て、絵的要素で覚えるのが得意な人もいれば、言葉をひたすら発音して繰り返すのが効率よく感じる人もいるでしょう。または、とにかく書いて練習したり、問題を解くのが好きな人もいるはずです。まずはこれらの方法のうち、自分に一番向いているものを見極めてから、自分にぴったりの資料を探しましょう。
ドイツ語初心者にオススメの資料
-
__京都大学が公開しているドイツ語入門コンテンツ「Neue Welt 」__です。ドイツ語にまだ触れたことのない人や、勉強し始めて間もない人を対象にした内容となっています。完全に無料で利用することができます。
-
__東京外国語大学のドイツ語モジュール__もオススメです。こちらは、発音から会話、文法から語彙まであらゆる分野をカバーした内容となっています。ドイツ語文法モジュールはドイツ語文法の基礎をしっかり学ぶためのウェブ教材で、すべて無料で利用することができます。
ドイツ語中級者にオススメの素材
- 中級になると、ポッドキャストやニュースを聞きながらリスニングの練習を強化すると良いでしょう。Deutsche WelleやEasy Germanといったポッドキャストがオススメです。
ドイツ語中上級者〜上級者にオススメの素材
- Deutsche WelleのLangsam gesprochene Nachrichten(ゆっくり話すニュース)がオススメです。こちらのページでは、__毎日実際のニュースを外国人向けにゆっくり読み上げた音声ファイル__がアップロードされます。読み上げている文面も見ることができ、とても便利です。また、オリジナルのスピードで読み上げた音声ファイルもきくことができます。内容も実際のニュースですので、時事問題に関する表現や単語も勉強することができ、一石二鳥です。
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