今回は『フィンランドの食べ物』をテーマに、東京のフィンランドセンター所長、アンナ=マリア・ウィルヤネンさんによるゲストブログ記事をお送りします。
フィンランドの食は、フィンランドの豊かな自然で採れた素材を伝統的手法や革新的なスタイルで組み合わせたもので、とてもおいしいです。
フィンランドのシェフは独創的で好奇心に溢れ、伝統とモダンを折衷します。
伝統的なフィンランドの食は子供の頃に過ごした田舎での楽しく、のびのびとした日の記憶を思い起こさせ、そのままでもおいしい食事にさらにおいしさが加わります。
それはずばり、フィンランドを訪れる人たちが試してみるべきものであり、同時に海外に住むフィンランド人が恋しくなるものです。 次に挙げるのは、私のお気に入りの食べ物です。
中はふっくらと、外側はパリパリのパンで、たっぷりの新鮮なバターを塗って塩漬けサーモン(graavi lohi/グラーヴィ ロヒ)を乗せて食べます。とってもおいしいです。
Photo: fi.wikipedia.org
自分で摘んだブルーベリーで作り、ホイップクリームまたはバニラアイスクリームを乗せていただきます。フィンランドの夏の風物詩です。
Photo: Anna-Maria Wiljanen
トナカイ肉をマッシュポテトとたっぷりのリンゴンベリージャム (puolukkahillo/プオルッカヒッロ) を添えていただきます。秋・冬にぴったりの料理です。
淹れたてで濃いフィンランドのコーヒーと共にいただきます。
ライ麦の生地にお粥を包んだものです。よく、ゆで卵バターとともに食べられています。作るには数時間を要しますが、自分で作ってみる価値はあると思います。
Photo: en.wikipedia.org
夏至祭や夏の間によく食べられています。春じゃがいもが収穫できるようになる頃に、フィンランド人はこの料理で夏の始まりを感じます。
その他にも、私がおすすめの郷土料理が各地にあります。
私の故郷・タンペレの食べ物です。見た目はあまりよくありませんが、血を固めたソーセージは健康にもよく、リンゴンベリージャムとともに食べるとよりおいしいものです。
サボニア地方クオピオ周辺の郷土料理です。ライ麦でできた生地の中に魚(シロマスやニシンが用いられることが多い)を入れて焼いたものです。
ラップランド地方の食べ物で、新鮮なチーズをそのまま、またはクリームソースとともにクラウドベリージャムを添えて食べます。
こちらも見た目があまりよくないものの、おいしいデザートです。ライ麦粉、粉末のライ麦芽、塩と水で作られています。ゆっくりと時間をかけ、自然の甘みを引き出すように作られています。低温でオーブンで焼いた後、3日間冷蔵熟成します。クリームまたは牛乳と砂糖をかけて食べることが多く、マンミはフィンランドでも好き嫌いがわかれる食べ物です。
次にフィンランドを旅するときに、こうしたフィンランドの食を楽しんでみてくださいね。
Hyvää ruokahalua!(ヒュヴァー ルオカハルア!)
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