今回は『フィンランドのクリスマス』をテーマに、東京のフィンランドセンター所長、アンナ=マリア・ウィルヤネンさんによるゲストブログ記事をお送りします。
私の家族は、クリスマスが大好きです。 クリスマスに関連する伝統、例えばディナーテーブルを囲み、ゆっくりとした時間を過ごすこと、一緒にゲームをすること、一緒に長めの散歩をしたりすることなどです。
飼っている犬は、家でリラックスした雰囲気を感じ、いつも以上に遊びたがります。
フィンランドのクリスマスの祝い方は、各人によって異なりますが、私の家族の伝統、それも少なくとも4世代にもわたって受け継がれている祝い方をご紹介したいと思います。
Photo: Anna-Maria Wiljanen
私たちの場合は、とにかく伝統に則るのです。 私たちはまず家の掃除をし、家の飾り付けをし、私の祖母のレシピでジンジャーブレッドの生地をつくります。 翌日に焼いて、伝統に従ってクリスマスのプログラムが計画されます。
フィンランドではクリスマス休暇シーズンを前もって決め、8月ごろに計画することもあります。フィンランドに住んでいる頃は、クリスマスツリーの飾りやテーブルクロスもあるか確認し、もし足りなければまだ買えるほどの時間があるように早めに準備します。
クリスマスイブの日には、通常通りの朝食をとり、正午になると特別なクリスマスの平和がテレビで宣言され、番組を見た後、グリューワインを飲み、平穏なクリスマスをお祈りします。
Photo: pixabay
13時には教会へ行き、クリスマスのミサの後、家に帰ってミルク粥を食べます。 お粥の中には、アーモンドが1粒隠されており、それが当たった人には幸運が訪れると言われています。 アーモンドが入っている箇所が当たった人は、詩を作ってみんなの前で朗読するのです。
クリスマスディナーは18時30分に始まり、じゃがいもや8種類のニシン、サーモン料理を食べます。それらは、私の祖母や母のレシピで作られています。 また、生の玉ねぎとサワークリームとともに様々な種類のイクラのほか、私の大叔母のレシピで作ったキノコのサラダをいただきます。
その後には、手作りのマスタードとともに一晩中オーブンで焼かれたハム、ルタバガキャセロール、ビーツサラダとじゃがいもの時間です。
Photo: fi.wikipedia.org
それから、じゃがいも、ホワイトソースにルートフィスク(私の子供は嫌いなのですが)を食べます。しかし伝統では、このルートフィスクを食べないとクリスマスプレゼントをもらえないことになっています。この時点で、みんなお腹いっぱいになっているのですが、6種類のチーズが手作りのいちじくマーマレードとともに振る舞われます。チーズは、リビングルームで食べます。
そして、フィンランドのクリスマスの最高の楽しみは夜中に起きて、台所へ行き、ハム・マスタードサンドイッチをつくって食べることです。 とってもおいしいんです!
クリスマスの日には、クリスマスプレゼントとしてもらった本を読みながら、私たちは前日の残り物を食べます。今年のクリスマスも楽しみにしています!
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