中国の旧正月・春節(2021年は2月12日の金曜日)で最も大事な要素のひとつが食事。大晦日から準備する新年の食事は__「年夜饭 nián yè fàn」__と呼ばれます。
__基本的には縁起が良いものを食べる__というのが定番のようですが、中国全土で共通して旧正月に必ず食べるというメニューは存在していないようです。地方・地域によって差があるとのことですが、今回は代表的な春節の食事メニューについてまとめました。
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長江南部の多くの地域では、大晦日から春節にかけての夕食には、吉祥物として魚が不可欠な料理とされています。通常は丸ごと一匹の魚を蒸し、半分を夕食時に、残りの半分を翌日食べることで、来年まで新しい一年が年初から年末まで平安に過ごせることを祈るという意味があるようです。
ちなみに、丸ごと一匹の魚は、円満な家族を表します。
魚は中国語で「余」という漢字と同じ読み方をするため、「年年有余」を「年年有魚」と置き換えることもでき、よって毎年いい収穫があるという意味を持っているようです。
もう一つ、春節の食事の定番メニューとして欠かせないのが餃子。
中国の北方では、__大晦日の夜に家族一同で一緒に餃子を作ることことがとても大切な行事__とされています。大晦日の夜12時前に作り、縁起をかついで、だいたい深夜1時ごろの子の刻で食べるということです。
それにしても、なぜ餃子なのでしょうか?その理由には、「年越しする」という意味の「更岁交子」という言葉において、「子」は子の刻を意味し、「交」は中国語で「餃」と同じ読み方で、つまり喜び、団欒、縁起が良いという意味である、といわれています。
また、もう一つの理由としては、餃子の形が「元宝」(中国昔の貨幣)に似ていることから、縁起が良いとされていることもあるようです。春節で食べられる餃子にはなつめ、落花生、栗の実、硬貨などを餡に入れるため、味は少し甘めであるということ。硬貨が入った餃子に当たったら、ラッキーです!
ちなみに中国の南部では餃子は食べないとのこと。地域によってメニューには違いがあるのがわかります。
中国全土共通ではありませんが、地域によっては、餃子と長麺を一緒に食べる習慣があるということです。長麺は、「長寿麺」とも呼ばれています。
麺が長いほど寿命も長くなると信じられているので、__麺を切ったり噛んだりしてはいけない__ということです!ご注意を。
臘肉は湖南省、四川省、広東省、広西省などの名産品で、四川省では冬場になると、家の窓に煤けて黒っぽい塊がいくつもぶら下がっている光景が見られます。
これはいわゆる「塩漬け干し肉」のようなもの。燻製されているため、見た目が黒っぽくなっているのです。
英語で「ライスケーキ」や「ニューイヤーケーキ」として知られる正月もちも、やはり旧正月に欠かせないメニュー。「年糕」あるいは「年年糕」と呼ばれ、「年年高(年年ガォ)」と同じ読み方で、仕事と生活がより成功して年々高くなり、良い年になるようにお祝いする意味をもっています。
年糕を食べると背が高くなる、と子供に言うユーモアある親もいるそうですよ。
年糕はもち米を粉にして、こねて作られています。種類もいくつかあり、代表的なのは北方の白糕、塞北(長城の北部の地域)農家の黄米糕、江南水郷の水磨年糕、台湾の紅亀糕が挙げられます。
中国で春巻は「春餅」と呼ばれ、中国の北と南ともに食べられているようです。
春餅は「春」という字が含まれている通り、昔の人から見ると、春の象徴であったとのこと。
肉と野菜を包んだ春餅を頭から尾まで食べることは「終始一貫」の意味があるとされ、__縁起が良いメニュー__とされています。
元宵団子は春節料理の一つとして、特に、旧暦の十五夜、つまり新年から15日目の満月の夜である__「元宵节(元宵節)」__に欠かせないメニューです。この日には、満月を見ながら家族みんなで「汤圆(湯円)」というお団子を食べる習慣があります。
元宵団子のあんには、砂糖、バラの花、ごま、小豆あん、くるみ、たね、棗あんなどがよく使われるということです。元宵団子には肉の入ってるものも、入っていないものもあり、地域によって味や調理法も異なるようです。
もちろん一から手作りする家庭も多いですが、忙しい人のために、スーパーなどでインスタントの元宵も売られているようです。
少しお腹が空いてきましたね。
食べ物は、異文化への入り口ともいえる重要な要素。 中国語を勉強中の方は、ぜひ春節ならではのメニューをこの機会に試してみてはいかがでしょうか?
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